産応協からの提言「HPCIの産業利活用促進に向けて(Ⅰ)」
≪2017年度活動のまとめ≫
広報・提言ワーキンググループの2017年度活動は、2016年度に実施した「HPCIの産業利活用促進検討会(Ⅰ)」を継続開催し、昨年度課題として取り上げられたセキュリティと大規模データハンドリングについて更に深掘りし、HPCI関係機関との意見交換会の開催に結び付けた。
活動の詳細及び会員企業のプレゼン資料は以下を参照いただきたい。
各社プレゼン資料(2017年度検討会での発表順)
≪2016年度活動のまとめ≫
背景・趣旨
我が国の計算科学技術は、国が推進する「京」を中核に、第2階層と呼ばれる全国の主要なスーパーコンピュータを高速ネットワークで繋ぐ「HPCI」の構築、関連するソフトウェアの開発・整備、研究教育拠点の形成さらには「ポスト京」の研究・開発により、着実に発展している。
産応協では、これまでのHPCI等の利用実績を踏まえ、産業界におけるこれらの環境のさらなる利活用拡大に向け、2016年度から広報・提言ワーキンググループを新規に設け、積極的な外部提言活動を実施していくこととした。
本提言はこの活動として実施した「HPCI の産業利活用促進検討会(Ⅰ)」の結果をまとめたものである(本テーマは産応協としても重要かつ大きな内容であり、また、継続的に議論するべきテーマであると考え、(Ⅰ)を付加している)。
産応協としては、本提言が、今後の産業界の研究開発におけるHPCIの利活用促進、ひいては、日本の産業競争力強化につながることを期待する。
議論の進め方・纏め方
- 検討会での議論に当たり、下記内容について産応協会員企業からプレゼンを実施。
- 会員企業のHPCI 利活用はどのような状況か。
- HPCI の利活用でどういったメリットがあったか、またどのような課題を感じているか。
- 今後更にHPCI の産業利活用を促進するために、どのような、政府の施策や産業界の対応が必要か。
- 上記プレゼンをベースに、各社の考え方について会員間で情報共有を行うと共に、HPCIの産業利活用拡大に向けた課題や対策についてディスカッションを実施。
- 共通の課題を中心に今後のHPCIへの期待・提言を取り纏めた。
産応協では、2017年度以降も、本検討会を継続するとともに、各項目について各関係機関と順次議論を進めていきたいと考えている。